メラビアンの法則
営業に使える心理学に「メラビアンの法則」があります。
メラビアンの法則というのは、営業だけでなく、日常生活においても活用できるので、一般に広く知られています。
一般に言われているのが、人間は、目から入ってきた視覚情報によって、相手の評価を決めてしまうため、耳から入ってくる言語情報が人の評価に与える影響は少ない、というものです。
たとえば、いつもニコニコしている人と、いつも不機嫌そうな顔をしている人が、同じ内容の発言をしたら、ニコニコしている人が発言すれば、明るい内容に聞こえて、不機嫌そうな人が発言すれば暗い内容に聞こえる、ということです。
営業に応用
したがって、メラビアンの法則を営業に応用すれば、お客様の目の前でずっとニコニコしていればそれだけで契約が取れる、というほど簡単ではありません。
メラビアンの法則から分かることは、営業マンは常に身なりや表情に気をつけて、相手からよい印象をもたれるようにしなければいけないということです。
最初にいい印象を持ってもらって、そこから商談に入れば、相手はこちらの説明によって、商品・サービス自体もよいものだと感じてくれることを期待できます。
ちなみに、ここまで述べたメラビアンの法則の説明は、実は間違っています。
本当の意味は、視覚情報と言語情報が矛盾している場合、どちらを優先してそのメッセージを受け取るかという前提において、視覚情報が優先される、というものです。
つまり、ニコニコしながら説教した場合と不機嫌そうな顔で冗談を言った場合、相手は、前者の場合の説教を冗談と受け取って、後者の冗談をそうではないと受け取る、ということになります。
いずれにしても、視覚情報が重要であることに変わりはありませんから、日ごろから身だしなみや所作に気をつけるに越したことはありません。